FERRARI575M MARANELLO
販売期間 2002年-2005年
デザイン ピニンファリーナ
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン Tipo133E型5.700cc
V型12気筒DOHC
最高出力 515PS/6750rpm
最大トルク 60.0kg/5500rpm
変速機 6速AT
駆動方式 FR
サスペンション 前・後共:ダブルウィッシュボーン式
全長 4,550mm
全幅 1,935mm
全高 1,277mm
車両重量 1,750kg
先代 Ferrari 550
後継 Ferrari 599
最高速度 325km/h
0-400m 12.8s 
0-1000m 22.9s
エンジン・オイル5W-40 15.5L
トランスミッション・オイル 75W-90 9.5L
冷却水容量 20.0L
フェラーリ575M マラネロは2002年3月サロン・アンテルナショナル・ド・ロトで550の後継として発表されたモデルです。5.75Lのエンジンを搭載することと550から改良がくわえられていることから575Mの名称がつきました。デザインを担当したのはもちろんピ二ンファリーナです
エンジンは550のF133型(Tipo)5.5lのV12気筒エンジンをボアアップし、改良されたF133E型5.7LV12気筒エンジンをフロントに搭載するFRの形式となっています。このエンジンのアップデートにより550比の15PSアップ、3.0kgf.mのトルクアップを達成して最高出力515PSを7250rpmで発揮、最大トルクは5250rpmで60.0kgf.mを発生している。
トランスミッション形式は従来からの6速MTと6速セミAT(F1マチック)が用意されている。なお575MはフェラーリV12エンジン初のF1マチック採用車でありそのシフト操作はステアリングのパドルで行います
2002年5月日本で販売された価格は6速が2470万円、F1マチックが2570円
2005年カロッツェリア
過去の整備履歴
 
 
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Total Car Service NARA SuperCarSelectionに新たなマシンが入庫しました。
FERRARI575M MARANELLO(マラネロ)です。このマラネロと言う車、フェラーリにとってもなかなか革新的なモデルとなります。また575Mの由来は、5.75Lのエンジンを搭載する事によります
それでは今回もマラネロと言うモデルをご紹介しながら、入庫したマシンがSuperCarSelectionとして次のオーナー様の元に旅立つ日を待ちながら仕上げていく工程をご紹介していきましょう
まずこのマラネロがフェラーリにとって革新的であるというのは、このステアリングに配置されたパドルシフト。これはF1マチックと呼ばれるシーケンシャルパドルシフトシステムなのですが、クラッチペダルは無いものの、シフトチェンジ操作をパドルで信号入力を行うと、あとは機械が超高速でシフトチェンジを行ってくれると言う代物です。フルスロットル中でもアクセルを緩めることなくシフト操作が出来るだけでなく、ブレーキング時はブリッピングを行ってくれるのでブレーキングに集中したままシフトダウンも可能です。またモードをノーマル、スポーツ、オート、ローグリップの 4 モードを、コンソール上のスイッチで選択可能です
このF1マチックの技術はフェラーリがF1に参戦し続ける事で、開発し熟成させて来たメカニズムを市販車モデルにフィードバックしてきたものです。
F1ファン、特にフェラーリファンにとってはこのF1マチックが往年のF1マシンの片鱗味わいながらF1マシンをドライブしている気分を楽しむ事が出来る革新的な技術と言えます。もちろんクラッチペダルが無いのでAT限定免許でも運転する事が出来ます
インパネのど真ん中には10,000rpmまで刻まれたタコメーターが堂々と配置されています。シフトインジケータが付いていますので、視認性を考えられた配置で運転に集中しながらシフト操作が可能になります。スピードメーターは340km/hまで刻まれており、575Mのエンジン最高出力515PS、トルク60.0kgfを発揮するV12エンジンはマラネロの重たい車重をいとも簡単に時速300kmオーバーの世界へ連れていってくれるという事を意味しています。ちなみに最高速は公称325km/hとなります
この車輛の現在の走行距離は13859km、もちろん実走行です。
スピードメーターパネルの中に視認性の良い発色で現在の走行距離を表示してくれています
このベージュカラーとブラックのコントラストでコックピットを思わせるデザインのドライバーズシートは乗り込む前に、眺める楽しさを味わう事が出来ます。デザインだけでなく、マテリアルも優れた質感を醸し出しており芸術性の高さを感じます
シートはセミバケットタイプのスポーツシートが左右に配置されています。タンレザーの美しさと、サイドサポートとシートバック部分の筋肉を思わせるようなデザインがこのシートのサポート性を物語ると共に、このマラネロもまたスポーツカーであると言う事を物語っているようです
通常であれば、このセンターコンソールに配置されているシフトレバーの代わりに小さなつまみがありますが、これがリバースギア用のスイッチになります。この周辺のデザイン、マテリアルもまた非常に丁寧に作り込まれており、走行距離も少ない個体ですし傷みは感じさせません。
フェラーリはマテリアルが持つ雰囲気による空間演出が本当に素晴らしいですね。
ナビシートから覗きこむアングルではインパネ周りの美しい曲線美が更に強調されて見て取る事が出来ます。ピラーの傾斜が空気抵抗を限りなく少なくなるように設計されているという事がわかります。シンプル且つ機能的な各スイッチ類の配置がフェラーリを操って楽しむという事に集中させてくれます。、
このリアのスペースはやや勿体無い気がせんでもないですが、本来MRであればここにエンジンが搭載されている訳ですが、ここにエンジンが見当らないということは?そう、この575MはFRなのです。マラネロは運転席にドライバーが乗車した状態で前後重量配分が50:50になるように設計されています。車をドライバーの思うがままに操る楽しみをFRに求めたモデルなのです
フロントマスクの精悍な顔つきはデザイン性だけでなく、徹底的な風洞実験によりモデリングされているそうです。このデザインがエンジンパワーだけでなく、最高速の向上に貢献しています。更にボンネット上のエアインテークはエンジンの吸気ダクトに導かれるように設計されていますので走行時の風圧をエンジンにラムエアー効果を使い効率的に吸気の力に変えてくれているのです
デザインはもちろんピ二ファリーナ。フェラーリと言えばピ二ファリーナと言っても過言ではないので今更説明する必要はありませんよね。
フロントからフェンダーを通過し、サイドに至って流れるような美しさのサイドのデザインはシンプルではあるものの、グラマラスな機能美にあふれています
リアセクションからは更に盛り上がったリアのフェンダーラインを見る事が出来ます
リアコーナー部分の造詣も美しいショルダーデザインの創作に一役買っています。フェラーリはフロントマスクが好きな方も多いかとは思いますが、個人的にはリアの斜めから見るラインがどのフェラーリを見ても綺麗で大好きなアングルです
フェラーリ専用キャリパーが奢られた前後ブレーキシステムは、ブレーキパットはフェロード社のHP1000を採用し、フロントバンパーサイドのエアインテークの改良により冷却効果を向上、さらにブレーキサーボの容量がアップされてブレーキの踏力を軽減されています。
ABS/ASRシステムはボッシュのVer5.0からVer5.3に更新されてより早く的確にブレーキ操作を行う事が可能になりました
ちなみにマラネロはサスペンションを四輪独立制御が行われいかなる状況にあても最適な車高を維持するアダプティブサスペンションを採用し優れた姿勢制御を行うと同時にトラクション性能を発揮するスポーツモード、乗り心地を確保したコンフォートモードの二種類から選択できるのです。
エンジンは65°のV型12気筒、4カムシャフト、4バルブの最高出力515PS、最大トルク60kgmを発揮するTipo製F133E型がフロントボンネット内に搭載されています。
この車輛も距離が浅いだけでなく、良く整備が行き届いていますが、このエンジンも筋肉質ではありながら美しいデザインで、ヘッドカバーの真紅の色採りがこのエンジンがフェラーリ用であると言う事を言わずとも伝わってきます
 
整備関係が一通り仕上がりましたので次は内外装のメンテナンスに移ります